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ちはやふる小倉山杯

 『ちはやふる』の大ファンで、古典文学に造詣が深い大人気Twitterユーザーたらればさん(@tarareba722)に、嵯峨嵐山文華館周辺の観光地をご紹介いただきます。ちはやふる小倉山杯観戦のついでに、ぜひふらりと足を運んでみてはいかがでしょうか?



九.二尊院と常寂光寺

京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27(二尊院)
京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3(常寂光寺)
嵯峨嵐山文華館から徒歩15~20分

Photo:Adobe Stock、ちはやふる基金
ちはやふる小倉山杯 嵯峨嵐山文華館周辺 二尊院と常寂光寺

並びたつ「百首を選んだ地」
 藤原定家が百人一首を選んだとされる小倉山荘(通称・時雨亭)跡地の候補は、三か所に散らばっています(諸説あり正確な場所は定まっていない)。三か所ともおよそ1km圏内にあり、うち二か所の寺院が小倉山のふもとに並んで建っています(もう一か所は「厭離庵」で、ここには定家塚や茶室があるが、11~12月の一時期以外は非公開)。嵯峨嵐山文華館から向かうなら亀山公園を通って南側が常寂光寺、北にのぼると二尊院があります。
 二尊院は天台宗で「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を祀る寺院。拝観料は大人500円。いっぽう常寂光寺は日蓮宗で、こちらも拝観料は大人500円。

「小倉あん」発祥にもあの人の影響が
 二尊院と常寂光寺、どちらにもそれぞれ「小倉山荘跡」の碑があり、山門をくぐってから約10分ほど長い階段を登ることになります。スニーカーなど動きやすい靴と準備運動推奨。登りきればどちらも嵯峨野が一望できる絶景があり、「定家もこういう景色を見ながら百首選んだのかな…」と感慨にふけることができるでしょう。
 また二尊院は「小倉あん」発祥の地とも言われています。
 嵯峨天皇と懇意にしていた空海(「また空海か!」と思った皆さん、そうです、また空海です。今も昔もスーパースター)が中国から持ち帰った小豆の種(「小倉大納言」という品種)を、この地に住む菓子職人が栽培して砂糖を加えて加工し、「小倉あん」としたのが発祥だとか。二尊院の入口に「四季庵」という茶店があり、小倉あんの「ぜんざい」が食べられます。美味。お薦めです。