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ちはやふる小倉山杯

 『ちはやふる』の大ファンで、古典文学に造詣が深い大人気Twitterユーザーたらればさん(@tarareba722)に、嵯峨嵐山文華館周辺の観光地をご紹介いただきます。ちはやふる小倉山杯観戦のついでに、ぜひふらりと足を運んでみてはいかがでしょうか?



三.亀山公園(京都府立嵐山公園亀山地区)

京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町
嵯峨嵐山文華館より徒歩3分

Photo:Adobe Stock、ちはやふる基金
ちはやふる小倉山杯 嵯峨嵐山文華館周辺 亀山公園

文華館のすぐ裏に絶景が
 JR嵯峨嵐山駅から歩くと約25分、文華館のすぐ裏手に位置し、桂川沿いに出て右手(渡月橋と反対側)に歩くとすぐに入口が現れます。春にはサクラ、秋にはカエデと四季折々の草花を楽しむことができ、またこの公園を通って竹林の道へ抜けたり大河内山荘(名優・大河内傳次郎の別荘で現在は日本庭園になっている)へ向かうこともできます。
 頂上付近の展望台からは、小倉山のふもとを流れる大堰川(保津川・桂川)の絶景が一望でき、タイミングがよければ川沿いを走るトロッコ列車が組み合わさった味わい深い情景が楽しめます。

小町や業平、清少納言に挨拶を
 公園内には「周恩来の歌碑」、「角倉了以像」、「津崎村岡局の銅像」、「(渡月橋の名付け親である)亀山天皇ほか3天皇の火葬塚」など見所が多いですが、小倉百人一首に関心のある方には、ぜひ「百人一首歌碑」を見つけていただきたい。
 文華館から公園に向かうと大堰川沿い南側入口から入ってしばらく進むと左側に見えてきます(竹林側から公園に入ると渡月橋側の出口近くまで歩くことになる)。
 この歌碑は財団法人小倉百人一首文化財団と京都商工会議所が、京都府・京都市の協力のもと2007年に設置したもの。
 全百首を5か所(亀山地区のほかは、長神の杜地区、野宮地区、奥野宮地区、嵐山東公園)に分散して設置しており、この亀山公園には『古今集』、『拾遺集』、『後拾遺集』由来の49首が設置されています。亀山公園には小野小町「花の色は」や在原業平「ちはやぶる」、光孝天皇「君がため」や清少納言「夜をこめて」といった人気の歌があるのでぜひ探してみましょう(歌碑に記載されているQRコードは「歌碑巡り」の公式サイトですが、公開終了していてリンク切れでした(2020.1.12確認)。残念)。
 歌碑は京都にゆかりの深い、全国的に著名な書家の手によるもので、じっくり眺めていると「かな文字の雅さ」を味わえます。
 上述の野宮神社へ向かう場合も、この公園で歌碑と展望台を眺めてから竹林へ抜けて向かうのがお薦め(神社近くの「野々宮地区」には権中納言(藤原)定家「来ぬ人を」の歌碑があるのでこちらもぜひ)。