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ちはやふる小倉山杯

 『ちはやふる』の大ファンで、古典文学に造詣が深い大人気Twitterユーザーたらればさん(@tarareba722)に、嵯峨嵐山文華館周辺の観光地をご紹介いただきます。ちはやふる小倉山杯観戦のついでに、ぜひふらりと足を運んでみてはいかがでしょうか?



五.天龍寺(臨済宗天龍寺派大本山)

京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
嵯峨嵐山文華館から徒歩5分

Photo:Adobe Stock、ちはやふる基金
ちはやふる小倉山杯 嵯峨嵐山文華館周辺 亀山公園

嵐山で唯一の「世界遺産」
 JR嵯峨嵐山駅から嵯峨嵐山文華館へ徒歩で向かう途中に立ち寄ることができる天龍寺。1994年に「古都京都の文化財」として、清水寺、金閣寺、東寺、二条城などと並んでこの天龍寺も世界遺産に登録されました。
 もともとは嵯峨天皇の皇后嘉智子が開創した禅寺(檀林寺)の跡地で、かつては広大な敷地を持っており、現在の亀山公園やJR嵯峨嵐山駅近辺までこのお寺の境内でした。檀林寺が廃絶したのち、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、暦応2年(1339)に天龍寺を創建しました。
 度重なる大火で焼失しており、特に応仁の乱での損壊は大きく、豊臣秀吉の寄進を受けるまでは復興できなかったとのこと。また幕末には蛤御門の変の際に長州軍の陣地となっていたこともあり(ここ嵐山から京都御所(徒歩だと1時間半)まで進軍したんですねえ…)、兵火により伽藍は焼失しました。現代の建物の多くは明治期に再建されたものです。
 参拝料は800円(庭園のみの場合は500円)、これとは別に法堂「雲龍図」(後述)を見学する場合はもう500円の入場料が必要となります。

嵐山を閉じ込めた庭と「龍」
 天龍寺最大の見所は日本最初の史跡・特別名勝指定を受けた「曹源池庭園」です。
 池(曹源池)を中心として一面に広がる庭は、大堰川、嵐山、亀山地区を模した借景式庭園で、王朝文化と武家文化を見事に融合させた作りとなっています。四季折々の美しさで、彩り深い草木と水面に写る景色は時間を忘れて眺めていることができるでしょう。
 また(上述のとおり500円追加がかかりますが)法堂の天井、縦10.6m 横12.6mにわたって描かれた八方睨みの「雲竜図」も必見。法堂内のどこに移動してもこちらを見ているような絵柄のこの龍は、天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として、日本画家の加山又造画伯により1997年に描かれています(比較的新しい)。土、日、祝日は公開していますが、非公開日もあるのでスケジュールは公式サイトをご確認ください。